正看護師と准看護師の違いについて
正看護師と准看護師の違いについてですが、端的に言うと「資格」が違います。そのため、正式な業務的には「出来ること」というのも違ってくるのですが、現場では混同されて正看護師と准看護師が同じことをしているというのが一般的です。
正式には、准看護師というのは正看護師の指示がないと何もしてはいけないというのが決まりですが、医療の現場ではどちらも関係なく同じ仕事をします。
但し、給与面や昇進面で大きな違いが出てくることがポイントで、正看護師は准看護師よりも、年収が30万円近く変わってくるというのが統計データ的に算出されています。また、昇進に関しても、正看護師は昇進していくことが多いですが、准看護師はほとんど昇進できなくなっているのが現在の医療現場で、准看護師は不遇されているのが実状です。
上記で「資格」について少し触れましたが、「正看護師」というのは、厚生大臣が発行した免許を持っているのに対し、「准看護師」というのは都道府県知事の免許を受けて業務を行う従事者となっています。
そのため、准看護師というのは正看護師の下で働くということになっています。これが法律的な定義になり、准看護師の資格を持っていても、正看護師になるために教育機関を受けなおすという人がいるのはこのためです。
資格取得に関しても、正看護師になるためには3年以上の教育機関での学習が必要ですが、准看護師の場合は2年間の学習で資格取得をすることが出来ます。また、資格試験についても、正看護師の資格は国家資格なので問題のレベルも内容も全国で統一されていますが、准看護師については、主催が都道府県に変わるので都道府県によって問題のレベルも内容も変わってきます。准看護師の資格についてはどこかの都道府県で合格すれば発生するというのがメリットになっています。
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